我が子の「好き」を知る強み

こちらの写真、コロコロコースター。
ピタゴラ装置みたいな仕組みで、自分で立体迷路を作成してビー玉を上から落として遊ぶおもちゃです。

娘はテレビ番組のピタゴラスイッチが好きなので、きっと楽しんでくれるのではと思い購入しましたが、なかなかパーツも細かく思い通りに組み上がらないこともあり、数回で飽きておもちゃ箱の奥底に片付けられたままでした。

 

「もったいないなぁ。何か楽しい使い方ができないかな」と考えた時、娘がピタゴラスイッチの中でも「ビー玉ビー助の冒険」というアニメが好きなことを思い出しました。

ビー玉ビー助の冒険とは、ピタゴラ装置の上を「ビー助」という名前のビー玉が兄弟や敵と様々な冒険を繰り広げながら活躍する物語です。
娘はいつもテレビに向かって「ビー助!頑張れ!」と一生懸命応援しながら夢中で見ています。

 

「そうか!娘はビー玉がただ転がるのが楽しいのではなく、ストーリーがあるから楽しんでるんだ!」と気が付きました。

 

そこで、この写真のように付属のビー玉に色々な顔を描いて名前をつけてみました。
すると娘は大喜び!!「おこりんぼ、逃げろー!」「にこにこ、速いー!」などなど…ビー玉ビー助の冒険を見ている時のように、目の前を転がるビー玉を応援して楽しんでくれました。

 

子育てや療育の相談を受ける中で度々伺うのがこのようなお悩み。
「うちの子、遊びの幅が狭いんです。」
「うちの子、玩具を正しく扱えないんです。プラレールを買っても線路を繋げたりしないで、ずっと横から眺めてて…」

それらのお子さんの行動には様々な理由があるはずですが、まずは親御さんが「このおもちゃはこう遊ぶべき」という固定観念を排除してみることをお勧めします。

おもちゃは単にツールでしかなく、それをどのように楽しむかは自由なはずです。
その子がどのような「好き」を持っているか?
その「好き」は今ある玩具をどのように工夫すれば叶えられるか?
このような視点を持つだけで遊びの幅は広がっていくはず。

 

ご自身で難しい場合は、是非ご相談くださいね。
お子さまの発達相談/療育相談、承っています。

投稿者プロフィール

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
思いのままにつづっています。お知らせも色々。
是非ご覧になってくださいね。

コメントはお気軽にどうぞ