定点観測のすすめ
こんにちは。心理カウンセラーの小野綾子です。
子育て中、特に障害のあるお子さんを育てている方からいただくご相談の中で多いものの一つが「子どもの成長が感じられない」という内容です。
毎日必死で子育てしていると、なかなか「あぁ成長したなぁ」なんて俯瞰してお子さんのことを見るのは難しいものかも知れません。
そこで今日は「定点観測のすすめ」です。
日常の中で負担なく再現しやすいもの、例えばお風呂やトイレといった日常の動作や、料理や洗濯などの家事の手伝いなどの場面で行います。
一例として料理の場面でお伝えしていきます。
初めてキッチンに一緒に立ってパンケーキを作ろうとした日、「待って」という指示が通じず勝手にあれこれ触って手に負えず大変な思いをした。
半年後、同じようにパンケーキを作ろうとした時、「待って」と言ったらお母さんが卵を割る間じっと待つことができた。泡だて器を持たせてみると興奮して振り回したので怒ってしまった。
更に半年後、手を添えると卵を一緒に割ることができた。泡だて器は上手く混ぜることは難しかったが、ボウルの中だけで使うことができた。
このような感じで、同じ場面を定期的に繰り返すことでお子さんの成長を認識しやすくなります。
本当は何もしなくたってお子さんは成長しています。人間には成長しようとする力が備わっています。
でもその成長は一見して分かりにくいものであったり、時間を要するため認識するのが難しいことがあります。
そんな時は今回ご紹介したような定点観測をしてみたり、あとは家族以外の誰かに客観的に見てもらうのもおすすめです。
「愛情が足りていないから子どもの変化にも気づけない」なんて思う必要はありません。この記事を読んでくださっているということは、お子さんの成長に関心があってどうにかしたいと思っているから。
自信をもってくださいね。
あなたが、あなたらしくいられますように
