未消化の感情と心の仕組み
日常の中で「うまくやり過ごせた」と思った感情も、実は心の奥に残り続けることがあります。心理学では、こうした処理しきれずに心に残った思いを未消化の感情(未解決感情)と呼びます。
私たちの心は、一度に処理できない感情を“心の引き出し”にしまい込みます。これは防衛機制の一つで、自分を守る自然な働きです。ただし、その感情が十分に意識化されないまま残ると、後から抑うつ感情やイライラといった形で再び現れることがあります。
だからこそ、その感情に気づいたときには「悲しかったんだね」「傷ついたんだね」「嫌だったんだね」と声をかけるように認めてあげることが大切です。
感情は“理解されること”で自然と落ち着き、少しずつ前へ進む力に変わっていきます。
未消化の感情を丁寧に扱うことは、自分を大切にすることにつながり、心をやわらかく支えてくれるものになるのだと思います。
あなたが、あなたらしくいられますように







