お名前で呼ぶ理由

私はカウンセリングに来てくださった方に対して「お名前で呼ぶ」ようにしています。

当たり前のように感じられるかも知れませんが、特にご夫婦でのカウンセリングや親子でのカウンセリングの場合に「ご主人」「奥さま」「お母さん」「お父さん」等とお呼びすると、その方そのものの気持ちではなくその夫として、妻として、父や母としての役割意識が先行した思考になる可能性が考えられるからです。

私が今お話をしてお役に立ちたいのは「父親であるあなた」ではなく「あるがままのあなた」なのです。

私が今、お気持ちを聞かせていただき一緒に心を震わせたいのは「妻であるあなた」ではなく「あるがままのあなた」なのです。

もちろん、社会で生きていく上で役割意識は大切なものです。
しかし、カウンセリングという極めて個人的な環境で自分自身と向き合う時には、その役割意識を取り払ったありのままのお気持ちを語っていただきたいのです。

今日は、そのための一つの意思表示として私はお名前で呼ぶことを大切にしていますというお話でした。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
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