この社会のたしなみ
作家で俳優のリリー・フランキーさんが以前、プロインタビュアーの吉田豪さんとの対談の中で語った言葉が私は好きです。
鬱は大人のたしなみですよ。
それぐらいの感受性を持ってる人じゃないと、オレは友達になりたくないから。
こんな腐った世の中では少々気が滅入らないと。
社会はおかしい、政治は腐ってる、人間の信頼関係は崩壊してる、不安になる。
正常でいるほうが難しいですよ。
『サブカル・スーパースター鬱伝/著:吉田豪』より引用
もちろん「鬱」という病を抱える全ての人に対してこのように捉えるべきと思っているわけではありません。
また軽んじたり揶揄する気持ちもありません。
ただ、私自身もかつて社会に適応することができなくなった身として、この言葉はそんな自分の感性を肯定されるような、認めてもらえたような、安心感を覚えたのです。
この社会の中で生きていると、絶望したり、幻滅したり、ひたすらに切なく悲しくなることがあります。
でも、私は真っ直ぐにその絶望や悲しみを感じて傷つきたい。
それらの感情に気づかず、通り過ぎて、何もなかったように生きることの方が私は嫌です。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
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