「知らない」「わからない」「できない」と言える心を育む
子育ての中で私が大切にしている思いのひとつに、子どもが「知らない」「わからない」「できない」と素直に言える心を尊重することがあります。
子どもは、生きているだけで初めて出会うことの連続です。知らないことや理解できないことが多いのは当然で、それは決して恥ずかしいことではありません。
けれど成長とともに自我が芽生え、羞恥心や「できる自分でいたい」という気持ちも強くなっていきます。その過程で、知らないことを知っているように振る舞ったり、わからないことをわかったふりをしたり、できないことをできると言ってみたり……そんな姿を見ることもあります。それ自体は成長の一部で、大切な経験でもあります。
でも、その先で本当に身につけてほしいと願っているのは、「知らない」と素直に言い、そこから学ぼうとする姿勢です。それは自分を低く見せることではなく、成長に向けた力強い一歩だと感じています。
そのためには、「知らない」と言えるだけの信頼関係が欠かせません。
「この人に素直な気持ちを伝えても、幻滅されない」「裏切られない」という安心感があってこそ、人は本音を表に出せます。大人であっても同じです。
だからこそ私は、子どもと接するときに、どんな言葉が返ってきてもまず受け止める姿勢を大切にしています。その積み重ねが、子どもにとって“素直でいる強さ”を育てるきっかけになると信じています。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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