未消化の感情とは何か ―理由は分からないけれど、なぜか苦しいあなたへ―
「特別な出来事があったわけじゃないのに、なんだかずっと苦しい」
「ちゃんと生活できているし、大きな問題もないはずなのに、心が重たい」
最近、そんなご相談を立て続けに受けています。
日常生活は回っている。仕事も家事も育児もこなしている。
周囲から見れば「特に困っているようには見えない」。
それでも、ふとした瞬間に胸が苦しくなったり、
人との関わりの中で、理由の分からない疲れやしんどさを感じたり。
こうした状態の背景にあることが多いのが、「未消化の感情」です。
未消化の感情とは?
未消化の感情とは、
本当は感じたかったけれど、感じきることができなかった感情
表現したかったけれど、表現できなかった感情のことを指します。
たとえば、
- 怒り
- 悲しみ
- 寂しさ
- 悔しさ
- 怖さ
こうした感情を、私たちは生きていく中で何度も味わいます。
けれど、とくに幼少期や、立場が弱かった時期には、
「感じないほうが安全」
「我慢したほうがうまくいく」
そうやって感情を心の奥にしまい込み、生き延びてきた人も少なくありません。
未消化の感情とは、
サボってきた感情ではなく、当時の自分が必死に守った感情なのです。
なぜ“今になって”苦しくなるのか?
不思議なことに、未消化の感情は
人生が少し落ち着いた頃、安全な環境に入った頃に表に出てくることが多くあります。
それは、心が「もう感じても大丈夫」と判断したサインでもあります。
また、未消化の感情は他者との関係性の中で再燃しやすいという特徴があります。
- 相手の何気ない一言に深く傷つく
- 拒否されたように感じて強い不安が出る
- 必要以上に我慢してしまう
- 関係が近づくほど苦しくなる
こうした反応は、今の出来事そのものというより、
過去に感じきれなかった感情が、現在の出来事をきっかけに呼び起こされている場合があります。
よくある誤解
「自分が弱いからこんなに苦しいのでは?」
「気にしすぎな性格だからでは?」
そう思ってしまう方も多いですが、決してそうではありません。
むしろ、未消化の感情が浮かび上がってくるのは、
心がちゃんと働いている証拠です。
感じなかったことにしてきた感情に、
「そろそろ向き合ってもいいよ」と、心がサインを出しているのです。
未消化の感情は、どこで生まれやすいのでしょうか。
次の記事では、親子関係という視点から、今の生きづらさを紐解いていきます。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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