カウンセリングでフォーカシングを行うということ 〜一人で頑張らなくていい理由〜
フォーカシングに少し興味はあるけれど、
「一人でやろうとすると、どうしても雑念だらけになる」
「合っているのか分からなくて不安になる」
そんな声を、実際によく聞きます。
そしてそれは、とても自然なことです。
なぜ一人だと、難しく感じるのか
身体感覚や心の動きに意識を向けようとすると、
頭はすぐに働き始めます。
「これで合ってる?」
「ちゃんと感じなきゃ」
「意味を理解しなきゃ」
フォーカシングを“やろう”とすればするほど、
考えるモードが強くなってしまう。
これは、真面目な人ほど起こりやすい現象です。
決して、向いていないわけではありません。
カウンセラーがそばにいる意味
カウンセリングの中で行うフォーカシングでは、
カウンセラーがやさしく声をかけながら、
今ここに意識を向けるサポートをします。
「今、身体のどのあたりが気になりますか?」
「その感覚に、少しだけ近づいてみましょうか」
「無理に言葉にしなくて大丈夫ですよ」
先導というより、
オーガナイズというより、
“一緒にそばにいる”という感覚に近いかもしれません。
クライエントさんは、
その流れに身を任せるだけでいいのです。
頭で考えなくても、心の声は聞ける
カウンセリングの場では、
「正しく感じよう」「上手にやろう」としなくて済みます。
分からなくなったら、分からないままでいい。
言葉が出てこなければ、沈黙があってもいい。
すると不思議なことに、
ふっと身体の感覚が立ち上がってきたり、
思いがけない言葉が、自然と浮かんでくることがあります。
それは、頭を通さない“心の声”です。
委ねることは、弱さではない
「自分でできるようにならなきゃ」
「一人で整えられるようにならなきゃ」
そう思って頑張ってきた方ほど、
誰かに委ねることに、少し怖さを感じるかもしれません。
でもカウンセリングの中では、
頑張らなくていい。
整えようとしなくていい。
ただ、今の自分をそのまま連れてきてくれればいいのです。
フォーカシングは、
自分を変えるための技法ではありません。
自分の声に、ちゃんと気づくための時間です。
「感じられない」からこそ、意味がある
「何も感じません」
「よく分かりません」
そんな言葉から、カウンセリングは始まります。
感じられないという感覚も、
大切な身体からのメッセージ。
一人では拾えなかった小さなサインを、
誰かと一緒に、丁寧に扱っていく。
それが、カウンセリングでフォーカシングを行う意味なのだと思います。
もし今、
ネガティブな感情をどう扱っていいか分からないと感じていたら。
自分の心の声が遠くなっている気がしたら。
一人で頑張ろうとせず、
誰かと一緒に、ゆっくり耳を澄ませてみるのも一つの選択です。
あなたの心は、
頭よりもずっと賢く、正直です。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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