過去は変えられない、でも関係性は変えられる
エンプティチェアのワークをしていると、
ある瞬間に、
こんな言葉がこぼれることがあります。
「本当は、ずっと話したかった」
相手は、もうこの世にいないかもしれない。
遠くにいるかもしれない。
もう二度と会わないと決めた人かもしれない。
あるいは
それは、過去の自分かもしれません。
変えられないものと、変えられるもの
私たちはよく言います。
「過去は変えられない」と。
それは事実です。
起きてしまった出来事は、なかったことにはできない。
でも。
その出来事との“関係性”は、
本当に変えられないでしょうか。
あのとき言えなかった言葉。
飲み込んだ怒り。
気づいてほしかった寂しさ。
それらを、
「もう終わったこと」と蓋をしてきたとしたら。
本当に終わっているのは、出来事だけで、
感情は終わっていないのかもしれません。
心の中にいる、あの人
エンプティチェアで向き合う相手は、
必ずしも“誰か他者”とは限りません。
・子どものころの自分
・頑張りすぎていた過去の自分
・傷ついたまま置き去りにされた自分
その存在が、
まだ椅子に座っていない=顕在化していないことがあります。
「今さら向き合っても意味がない」
「どうせ何も変わらない」
そう思って、諦めてきた人へ。
もしかしたら、
変えられるのは未来ではなく、
“過去との関係性”なのかもしれません。
無理だと思っていたこと
もう会えない人に謝ること。
本当は寂しかったと伝えること。
あのときの自分を抱きしめること。
現実の世界では、叶わないかもしれない。
でも、心の世界では、
対話は続けることができます。
そして不思議なことに、
心の中で関係性が変わると、
今の生き方が少し変わることがあります。
・同じ場面で過剰に反応しなくなる
・必要以上に自分を責めなくなる
・誰かに優しくなれる
それは魔法ではありません。
“終わっていなかった感情”が、
やっと完了しただけ。
対話を諦めている人へ
もしあなたの心の中に、
まだ座っていない誰かがいるなら。
それは他人かもしれないし、
過去の自分かもしれない。
その存在と対話することを、
「無理だ」と諦めなくてもいいのかもしれません。
過去は変えられない。
でも、関係性は変えられる。
そして関係性が変わると、
今の自分の呼吸が、少し楽になる。
それだけで、
人生の見え方は変わるのではないでしょうか。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
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