年末年始、実家や親戚の集まりがしんどいと感じるあなたへ

年末年始。
久しぶりに実家に帰ったり、親戚が集まったりする時期ですね。

楽しみにしている方がいる一方で、この時期になると、気持ちが重くなる方も少なくありません。

  • 「まだ結婚しないの?」

  • 「〇〇ちゃんはもうこんなことできるのに」

  • 悪気はないと分かっているけど、比べられる

  • 常に気を張っていて、帰る頃にはぐったりしている

私のカウンセリングでも、年末年始やお盆のあとにはこうしたご相談が増えます。

今回は、
① その場で少し楽になるための具体的な関わり方
② 帰宅後に心を回復させるアフターケア
この2つを中心にお話しします。


その①:その場でできる、無理をしない受け答え

まず大前提としてお伝えしたいのは、すべてに丁寧に答える必要はないということです。

たとえば「まだ結婚しないの?」と聞かれたとき。

真面目に説明しようとすると、
・自分の人生設計
・今の状況
・なぜ今ではないのか
まで話すことになり、どっと疲れてしまいます。

そんなときは、会話を“深めない”返しがおすすめです。

  • 「ご縁があったら、ですね」

  • 「今はいろいろ経験してる時期なんです」

  • 笑顔で「そうですね〜」とだけ返す

これは逃げでも不誠実でもありません。
自分を守るための選択です。


その②:比べられたときは「心の中で線を引く」

子どもの発達や成長を比べられると、親として胸がチクッとすることがあります。

そんなとき、心の中でそっとこう言ってみてください。

「この人は“我が家の事情”までは知らない」

親戚の言葉は、
・その人の価値観
・その人の時代背景
から出ていることがほとんどです。

あなたやお子さんの価値を正確に表しているわけではありません。

「これは参考意見ではなく、雑音かもしれない」
そう線を引くだけでも、受け取るダメージは変わってきます。


その③:「気を使いすぎてしんどい」人ほど、事前に決めておく

親戚付き合いがしんどい方の多くは、とても気配りができる方です。

だからこそおすすめなのが、事前に“ここまででOK”を決めておくこと

  • 何時間いたら帰るか

  • どの話題には踏み込まないか

  • 疲れたら席を外すか

「全部うまくやろう」としないこと。
あらかじめ自分の限界を想定しておくと当日が楽になります。


帰宅後のアフターケア:これ、とても大事です

年末年始の集まりが終わったあと、どっと疲れが出たり、モヤモヤが残ったりすることがあります。

ここで自分を責めてしまう方がとても多いです。

  • 「もっと上手く流せばよかった」

  • 「なんであんなことで傷ついたんだろう」

でもそれは、あなたが弱いからではなく、頑張った証拠です。

おすすめのアフターケア

① 言葉にする
紙やスマホのメモに「嫌だったこと」「疲れた理由」をそのまま書き出す。
きれいな文章でなくて大丈夫です。

② 身体を緩める
お風呂にゆっくり浸かる、早めに寝る。
心の回復は、まず身体から。

③ 誰かに話す
信頼できる人、またはカウンセラーに「聞いてもらう」だけでも、整理が進みます。


年末年始を「耐える時間」だけにしないために

親戚との関係は、距離が近いからこそ、しんどくなることがあります。

無理に仲良くしなくていい。
完璧に振る舞わなくていい。

もし、
「毎回この時期がつらい」
「帰ってからも引きずってしまう」
そんな感覚があるなら、カウンセリングで一緒に振り返ることもできます。

その場では飲み込んだ気持ちを、安全な場所で少しずつほどいていく。
それも大切なセルフケアのひとつです。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
思いのままにつづっています。お知らせも色々。
是非ご覧になってくださいね。

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