検査で異常がないのに、確かに痛い ーその不調はどこから来るのかー
「検査では異常はありませんでした」
そう言われて、ほっとした気持ちと同時に、
どこか置いてきぼりにされたような感覚を抱いたことはありませんか。
たしかに異常はない。
でも、症状は続いている。
痛みも、不快感も、確かにそこにある。
その状況は、とても戸惑いを生みやすいものです。
「気のせい」と言われるつらさ
原因がはっきりしない不調を抱えていると、
周囲から理解されにくいだけでなく、
自分自身で自分を疑ってしまうことがあります。
「大げさなのかな」
「我慢が足りないのかな」
「もっと頑張れるはずなのに」
そうやって、症状そのものよりも、
自分を責める気持ちのほうが、
じわじわと心を疲れさせてしまうことも少なくありません。
心と体は、別々に動いていない
私たちはつい、
体の不調は体の問題、
心の問題は心の問題、
と分けて考えがちです。
けれど実際には、心と体は常に影響し合っています。
緊張が続いたり、
気を張り詰めた状態が長く続いたりすると、
自律神経のバランスが崩れ、
胃腸の不調や痛みとして現れることがあります。
それは、
「気持ちの問題だから我慢すればいい」
という話ではありません。
体が、今の状態をどうにか伝えようとしている、
ひとつの反応として起きている場合もあるのです。
痛みや不調は「弱さ」ではない
機能性ディスペプシアや神経痛など、
目に見えない不調は、
本人以外には分かりにくい特徴があります。
だからこそ、
「ちゃんと説明できない自分が悪い」
「迷惑をかけている」
そんなふうに感じてしまう方も多いです。
でも、症状があることは、
弱さでも、甘えでもありません。
これまで無理を重ねてきた結果として、
体がブレーキをかけていることもある。
そう考える視点があってもいいのだと思います。
まずは「否定しない」ことから
不調と向き合うとき、
いきなり対処法を探したり、
前向きになろうとしたりする必要はありません。
まずは、
「確かにつらいと感じている」
その事実を否定しないこと。
理由がはっきりしなくても、
説明がうまくできなくても、
つらさは、つらさとして存在しています。
そこを認めることが、
心と体の緊張をゆるめる、最初の一歩になることもあります。
このシリーズで伝えていきたいこと
このシリーズでは、
機能性ディスペプシアや神経痛といった不調を例にしながら、
目に見えない痛みや不調と、どう付き合っていくかを考えていきます。
「治す方法」を提示するのではなく、
「抱えながら生きていくための視点」を、
一緒に整理していけたらと思っています。
次回は、
私自身が神経痛と付き合う中で感じてきたことについて、
もう少し具体的にお話しする予定です。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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