ネガティブのススメ

「ポジティブでいよう」
「前向きな人のほうが健康的」
「ネガティブに考えても仕方ないよ」

こんな言葉を、日常の中で見聞きすることは多いですよね。
なんとなく社会全体に、「ポジティブであることが良い」「ネガティブは良くないもの」という空気が漂っているように感じることがあります。

でも、ふと立ち止まって思うのです。
それって、本当に自然なことなのでしょうか。


ネガティブは「悪者」じゃない

人は感情の生き物です。
嬉しいときもあれば、悲しいとき、不安なとき、腹が立つときもあります。

それなのに、
ネガティブな感情が出てきた瞬間に
「こんなふうに感じちゃダメ」
「もっと前向きにならなきゃ」
と、自分の心を修正しようとする。

でもネガティブな感情は、
あなたを困らせるために生まれてきたわけではありません。

むしろ、
・無理をしていないか
・何かを我慢しすぎていないか
・本当は嫌だと思っていないか

そんな大切なサインを、ちゃんと教えてくれています。


ネガティブだからこそ、気づけることがある

不安になるからこそ、準備ができる。
怖いと感じるからこそ、身を守れる。
モヤモヤするからこそ、「このままでいいのかな?」と立ち止まれる。

ネガティブな感情がなければ、
私たちはずっと走り続けてしまうかもしれません。

限界を超えていることにも気づかず、
大切なものを守る前に、壊してしまうかもしれません。

ネガティブは、ブレーキであり、センサーであり、
あなた自身を守るための機能なのです。


ポジティブであろうとしすぎなくていい

もちろん、前向きな視点や希望を持つことが悪いわけではありません。
でもそれは、「今の自分の気持ちを無視した先」にあるものではないはずです。

今、悲しいなら悲しい。
今、不安なら不安。
今、しんどいならしんどい。

まずはそこを捻じ曲げずに、
「そう感じている自分がいるんだな」と見てあげること。

ポジティブになるかどうかは、そのずっと後でいいのです。


ありのままを見る、ということ

ネガティブな感情を感じないようにすることが、強さではありません。
ネガティブな自分を否定しないことが、しなやかさなのだと思います。

今の自分の心を、
無理に持ち上げなくていい。
無理に明るく塗り替えなくていい。

そのままの色で、一度ちゃんと眺めてみる。
そこから見えてくるものは、意外とたくさんあります。

ネガティブは、敵ではありません。
あなたの心の、正直な声です。

だから今日は、
少しだけ「ネガティブのススメ」を。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
思いのままにつづっています。お知らせも色々。
是非ご覧になってくださいね。

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