ありのままを見るために 〜フォーカシングというやさしい入り口〜
前回の記事で、「ネガティブのススメ」について書きました。
ポジティブであろうと無理をしなくていいこと。
今の自分の心を、捻じ曲げずに見てみること。
でも、
「ありのままを見るって、どうやるの?」
そう感じた方もいるかもしれません。
頭で考えようとすると、余計に分からなくなる。
そんなときに、私がとても助けられてきたのがフォーカシングという考え方です。
「感じる」って、実はすごく難しかった
実は私自身、フォーカシングを学び始めた頃、
「自分の身体感覚をじっくり感じる」ということが、まったくできませんでした。
呼吸に集中しようとしても、
身体に意識を向けようとしても、
頭の中は雑念だらけ。
「今日のあれどうしよう」
「今のやり方合ってる?」
「ちゃんと感じなきゃ」
……もう全然ダメ。
そのとき本気で思いました。
「私、自分の身体の声を聞けない人間なんじゃないか」と。
できなくても、ちゃんと育っていく
それでも、やめずに続けていました。
上手にやろうとするのを諦めて、
「下手くそなままでもいいか」と思いながら。
すると、1年くらいかけて、
本当に少しずつ、少しずつ変わっていったのです。
今では、特別な構えをしなくても、
自然に自分の身体と対話できる感覚があります。
フォーカシングは、
才能ではなく、慣れと優しさなのだと思います。
ファーストステップは、布団の中で
もし今、
「自分の感情がよく分からない」
「ネガティブを感じるのが怖い」
そう思っているなら、こんなことから始めてみてください。
夜、布団に入ったら、
頭の先からつま先まで、ゆっくり身体をスキャンしてみる。
評価しなくていい。
意味づけしなくていい。
ただ、
「あ、今日は喉が詰まる感じがするな」
「お腹のあたりが、ほんの少しシクシクする」
そんな小さな気づきを、そのまま眺めるだけ。
それだけで十分です。
心は、頭を通さなくても語ってくれる
フォーカシングのいいところは、
「無理に言葉にしなくていい」こと。
ちゃんと考えなくても、
正しく理解しようとしなくても、
心や身体は、ちゃんとサインを出しています。
ネガティブな感情も、
身体感覚も、
あなたを困らせるためではなく、
守るためにそこにある。
ありのままを見る、というのは、
上手に感じることではありません。
感じようとしている自分に、優しくなることなのだと思います。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
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