障害のある家族を支えるあなたへ②どうしてこんなに苦しくなりやすいのか

前回は、
「頑張っているのに苦しい」と感じる背景について触れました。

今回はもう少しだけ、
その“苦しさの正体”を心理の視点から見ていきたいと思います。


障害のあるご家族を支えている方がしんどくなりやすい理由は、
決してひとつではありません。

ただ、お話を聞いている中でよく感じるのは、

いくつかの“心の動き”が重なっている、ということです。


たとえばひとつは、
「私がやらなきゃ」という責任の強さ。

これは決して悪いものではなくて、
むしろ大切にしてきた価値観や、これまでの経験から自然と育ってきたものだったりします。

でもその思いが強いほど、

・人に頼ることへのハードルが上がる
・休むことに罪悪感が出てくる

そんな状態にもつながりやすくなります。


もうひとつは、
「ちゃんと支えられているか」という不安。

目に見えて“正解”があるわけではないからこそ、

「これでいいのかな」
「もっとできることがあるんじゃないか」

と、自分に問い続ける状態になりやすいんですよね。


そしてもうひとつ、

とても大切な視点として、

“過去の自分の経験”が影響していることもあります。


たとえば、

・誰かを優先することが当たり前だった
・弱音を出すと受け止めてもらえなかった
・「しっかりしなきゃ」と言われて育ってきた

そんな背景があると、

今の状況の中でも無意識に
「自分が頑張る役割」を引き受けやすくなります。


こうして見ていくと、

今感じている苦しさは、
“今の状況だけ”で生まれているわけではなくて、

これまでの積み重ねの中で、自然と形作られてきたものでもあるんですよね。


だからこそ、

「もっと頑張ればなんとかなる」
という方向だけで向き合おうとすると、

どこかで限界がきてしまうこともあります。


大切なのは、

“どう頑張るか”ではなくて、
“どう支え方を見直していくか”

という視点を持つこと。


次回は、

「ひとりで抱え続けないために」
どんなふうに距離や関わり方を整えていけるのか、

具体的なヒントをお話ししていきますね。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
思いのままにつづっています。お知らせも色々。
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