良い影響も広がっていく。ポジティブ・スピルオーバー
前回は、仕事や家庭でのストレスが、別の場面にも影響する「ネガティブ・スピルオーバー」について書きました。
でも、スピルオーバーは、悪いことばかりではありません。
良い経験や気持ちも、別の場面へと広がっていきます。
例えば、仕事で「今日はいい仕事ができたな」と感じた日。
帰宅したときにも、その満足感が少し残っていて、いつもより穏やかな気持ちで家族と話せることがあります。
反対に、家庭で楽しい時間を過ごした翌日に、なんとなく気持ちが軽く、仕事にも前向きに取り組めることもあるでしょう。
子どもとの時間にたくさん笑った。
夫婦でゆっくり話ができた。
家族に「ありがとう」と言ってもらった。
そんな出来事が、直接仕事の成果につながるわけではありません。
それでも、気持ちの余裕や安心感として、その後の自分に影響することはあります。
私は、ここがスピルオーバーのおもしろいところだと思います。
私たちは、自分がいる場所ごとに完全に別人になっているわけではありません。
職場での自分も、家庭での自分も、同じ一人の人間です。
だから、ある場所で感じたことが、別の場所にも自然とつながっていく。
もちろん、いつでも良い影響が続くわけではありません。
家族と楽しく過ごしたからといって、翌日の仕事が必ずうまくいくわけでもない。
仕事が順調だったからといって、家庭でもずっと穏やかでいられるわけではない。
それでも、私たちの日常には、こうした小さな影響が行ったり来たりしているのだと思います。
「仕事と家庭を完全に切り離す」というよりも、「それぞれの場所で得たものが、自分の中を通って別の場所にも影響している」と考えると、少し見え方が変わるかもしれません。
そして、こうした影響は、自分と自分の間だけで起きるものでもありません。
夫婦や家族の間でも、気持ちは思っている以上に行き来しています。
次回は、そこから「クロスオーバー」という考え方について書いてみます。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
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