AIとカウンセリングのこれから

半年前、私は「AIとカウンセリング」というテーマで一つの記事を書きました
ありがたいことに、その記事は今も定期的に読まれているようで、AIへの関心の高さと同時に、「人の心に関わる仕事」とAIの関係について、多くの方が考え続けているのだと感じています。

あれから半年。
この短い期間の中でも、AIの進歩は目覚ましく、活用できる範囲は大きく広がりました。
私自身も、文章を書くとき、情報を整理するとき、企画を考えるときなど、日常的にAIの力を借りています。正直に言えば、もう「AIなしの働き方」には戻れないな、と感じるほど、なくてはならない存在になりました。

AIのすごさは、やはり情報量と正確性にあります。
膨大なデータの中から、かなり精度の高い情報を、網羅的に、スピーディーに提示してくれる。
これは本当に心強く、私自身も何度も助けられてきました。

一方で、この半年間、カウンセリングの現場に立ち続ける中で、改めて強く感じたことがあります。
それは、「カウンセリングはやはり人と人の営みなのだ」ということです。

相談者さんが言葉にしている内容だけでなく、その言葉の裏側にある迷いやためらい、声のトーン、沈黙の間、表情や姿勢といった非言語的なサイン。
そうしたものを感じ取りながら、「この方にとっての最適解はどこにあるのか」を一緒に探していくプロセスは、今のところ、人間であるカウンセラーのほうが長けているのではないかと私は思っています。

正解を提示することと、納得解を共につくることは、似ているようで少し違います。
カウンセリングでは、その人の人生や価値観、これまで積み重ねてきた経験が背景にあります。
同じ言葉でも、同じ悩みでも、受け取り方や意味づけは人それぞれです。
その「揺らぎ」や「個別性」に寄り添いながら関わることは、やはり人の感覚や関係性の中で育まれていくものだと感じます。

だからといって、AIと人間を対立させたいわけではありません。
もう私たちは、AIのない時代には戻れませんし、戻る必要もないと思っています。

AIが得意なこと。
人間が得意なこと。
それぞれの長所を伸ばし、短所を補い合いながら使っていくことが、これからの支援の形なのだと思います。

情報整理や視野を広げるためにAIを活用し、
人の心に触れる部分、人と人との関係性の中でしか生まれないプロセスは、人が担う。

その両輪があるからこそ、より丁寧で、よりその人に合った支援ができるのではないでしょうか。

半年経った今、改めて思います。
AIはとても頼もしいパートナー。
でも、カウンセリングの本質は、これからも「人と人のあいだ」にあり続ける。

そんな感覚を、大切にしながら、これからもAIと上手につき合っていきたいと思っています。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
思いのままにつづっています。お知らせも色々。
是非ご覧になってくださいね。

コメントはお気軽にどうぞ