世の中は公平ではない。でも、それでも。
「こんなに頑張っているのに、どうしてうまくいかないんだろう。」
そんなふうに思ったことはありませんか。
心理学には「公正世界観念(こうせいせかいかんねん)」という考え方があります。
「世の中は公平であるはず。」
「良いことをした人には良いことが起こり、悪いことをした人には悪いことが起こるはず。」
そんな世界の見方のことです。
実は私自身、この公正世界観念が比較的強いタイプだったと思います。
「因果応報」という言葉を、どこか心の支えにしながら生きてきたところがあります。
今頑張っていれば、きっといつか報われる。
誠実に生きていれば、きっと良い未来につながる。
そう信じていたからこそ、乗り越えられた困難もたくさんありました。
きっと私と同じような感覚を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
だから私は、この考え方そのものを否定したいとは思いません。
努力する力になったり、人を思いやる気持ちにつながったりすることもあるからです。
でも、カウンセリングを通してたくさんの方と出会う中で、少しずつ考え方が変わってきました。
世の中には、理由を探しても見つからない出来事があります。
どれだけ誠実に生きていても病気になることがありますし、一生懸命努力しても望んだ結果にならないこともあります。
反対に、思いがけない幸運に恵まれることもあります。
人生は、因果関係だけでは説明できないことの連続です。
だから、「こんな出来事が起きたのは、自分に何か悪いところがあったからだ」と自分を責める必要はありません。
誰かが苦しんでいる姿を見て、「きっと何か理由があるのだろう」と決めつける必要もありません。
世の中がいつも公平とは限らないことを知ること。
それは、人生を諦めることではなく、自分や誰かに優しくなるための視点なのだと思います。
私は今でも、「誠実に生きることは、きっと未来につながる」と信じています。
でもそれは、「誠実だから必ず報われる」という意味ではありません。
どんな結果になったとしても、自分が納得できる生き方を積み重ねていきたい。
そんな思いの方が、今の私にはしっくりきています。
あなたが、あなたらしくいられますように

- くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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