スピルオーバーって知っていますか?

「スピルオーバー」という言葉をご存じでしょうか。

心理学や仕事と家庭の関係を扱う研究などで使われる言葉で、簡単にいうと、ある場面での経験や感情が、別の場面にも影響することを指します。

例えば、仕事で嫌なことがあったとします。

その場では何とか気持ちを抑えて仕事を終えたものの、家に帰ってからもなんとなくイライラしている。

家族から「今日どうだった?」と聞かれても、「別に」と素っ気なく返してしまったり、普段なら気にならないようなことが妙に気になったりする。

こうしたことも、スピルオーバーの一つです。

仕事で起きたことが家庭に影響することもあれば、その反対に、家庭で起きたことが仕事に影響することもあります。

「仕事と家庭は別のもの」と考えたいところですが、実際には、私たちは一人の人間として両方の場所を行き来しています。

仕事で落ち込めば、その気持ちを抱えたまま家に帰ります。

家族のことで心配事があれば、それを抱えたまま翌日の仕事に向かいます。

そう考えると、仕事と家庭が完全に切り離されていないのは、ごく自然なことなのかもしれません。

そして、スピルオーバーは悪いことばかりではありません。

「仕事のストレスを家庭に持ち込んでしまう」というネガティブな影響だけでなく、「家庭で得た安心感が仕事にも良い影響を与える」というポジティブな影響もあります。

次回は、まずネガティブなスピルオーバーについて、もう少し考えてみたいと思います。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
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