本人が動かない時、周囲はどうしたらいい?

「病院に行った方がいいんじゃない?」
「一度カウンセリングを受けてみたら?」

家族として見ていると、そう感じる場面ってあると思います。

客観的に見れば、このまま一人で抱え込むより、専門家に繋がった方が良い。
少しでも早く相談した方が安心できる。

そう思うのに、当の本人はなかなか動こうとしない。

実はこれは、とてもよくあることなんです。

 

もちろん理由は人それぞれです。
「怖い」
「お金がかかる」
「何を話せばいいか分からない」
「そんな大したことじゃないと思いたい」

色々な気持ちがあります。

その中の一つとして、「自分の現状を直視したくない」という無意識の抵抗が働いている場合もあります。

 

例えば、周囲から見ると明らかに疲弊していて、このままでは心配な状態。
でも本人にとっては、その状態が“いつもの自分”になってしまっていることがあるんですよね。

ずっと無理をし続けていると、「辛い」が標準装備になってしまう。

だから周囲が危機感を抱いていても、本人は

「いや、大丈夫」
「まだ平気」
「もっと大変な人もいるし」

と返答したりします。

それは嘘をついているというより、“まだ危機感を受け止める準備が整っていない”状態なのかもしれません。

 

そして難しいのは、その状態の人を周囲が動かそうとしても、なかなか変化が起きないことです。

心配だからこそ声をかける。
でも届かない。
説得しようとするほど距離ができる。

そんなやり取りを繰り返しているうちに、一緒にいる側も疲弊してしまうことがあります。

 

本当は、「助けたい」と思っているだけなんですよね。

でも、人は“本人が必要性を感じられる段階”にならないと、なかなか動き出せないこともあります。

だからこそ、周囲の方が一人で抱え込みすぎないこともとても大切です。

 

「どう接したらいいか分からない」
「見守るのもしんどい」
「自分まで苦しくなってきた」

そんな時は、ぜひそのお気持ちをご相談ください。

“本人を変える”ことは難しくても、周囲の関わり方や環境が変わることで、状況が少し動き始めることがあります。

そして時には、“先にあなたが支えを受け取ること”が、結果的に相手にとっても良い循環になることもあるのです。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
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