夫婦は、違う家族で育ってきた

「ちゃんと話し合っているのに、どうして平行線なんだろう。」

夫婦関係のご相談の中で、よく耳にする言葉です。

話し合いをしても、お互いに納得できない。

どちらかが折れるしかないように感じてしまう。

そんな時、背景には「家族観」の違いが隠れていることがあります。

私たちは、生まれ育った家庭の中で、たくさんの価値観を身につけています。

「家族とはこういうもの。」

「夫婦とはこうあるべき。」

「親ならこうするのが当たり前。」

そういった考え方は、誰かに教えられたというより、長い時間をかけて自然と身についてきたものです。

だからこそ、自分では「当たり前」だと思っていることが、相手にとっては当たり前ではないことがあります。

すると、うまく言葉にできない違和感や不快感が生まれます。

「どうして分かってくれないの?」

「なんでそんな考え方になるの?」

そう感じてしまうのも無理はありません。

でも、その違和感は「相手が間違っている」ということではなく、お互いが違う家族の中で育ってきた証なのかもしれません。

だから私は、夫婦で話し合うことと同じくらい、自分自身の生い立ちを振り返る時間も大切だと考えています。

私はどんな家庭で育ったのだろう。

どんな価値観を当たり前だと思っているのだろう。

その価値観は、今の私にも本当に必要なものなのだろうか。

そんなふうに自分を見つめ直していくと、「私はこう思うけれど、相手は違う景色を見ているのかもしれない」と少しだけ視野が広がることがあります。

夫婦だからといって、すべて同じ価値観になる必要はありません。

大切なのは、お互いの違いを知り、その上で二人にとって心地よい着地点を一緒に見つけていくこと。

カウンセリングでは、そんなお手伝いもしています。

「どうしてこんなに分かり合えないのだろう。」

そんな思いを抱えた時には、一度「私たちはどんな家族の中で育ってきたのだろう」という視点から振り返ってみると、新しい気づきが見つかるかもしれません。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
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