母の愛情は、食卓にあった

思い返してみると、母からもらった愛情の多くは、食事を通して受け取ってきたように思います。

もちろん、食事以外にもたくさんの愛情を注いでもらいました。ただ、思い出の中に目に見える形で残っていて、今でも温かい気持ちになるものを考えると、真っ先に浮かぶのは母が作ってくれた料理です。

母は料理上手な人でした。

栄養のバランスや彩り、味付けにもこだわりがありました。毎日、朝から夕方まで忙しく働いていたにもかかわらず、外食や出前、お惣菜に頼ることはほとんどありませんでした。出汁を取るところから、下ごしらえまで自分でやる。そんな母の姿を思い出します。

きっと、母なりのこだわりやプライドがあったのだと思います。

学校で嫌なことがあって落ち込んでいるとき。試験や試合を控えているとき。クリスマスやお正月など、家族で過ごすイベントのとき。

母はいつも、腕を振るってくれました。

特別な日のごちそうはもちろん、日々の食事もそうです。食卓に並ぶ料理を見て、私は嬉しかったし、おいしいものを食べながら、母の愛情を感じていたのだと思います。

今でも、年に数回帰省すると、母が食事を作ってくれます。

私と娘が帰ってくるとなると、私たちの好きなものをあれこれ用意してくれるのです。

私ももういい歳ですし、昔と同じようには食べられないのですが。笑

それでも、あれもこれも食べさせてあげたいと思ってくれる気持ちが嬉しいのです。

母の作ってくれる食事は、いつも元気をくれます。

お腹が満たされることはもちろんですが、それだけではない何かがあるのだと思います。

自分のことを思って、時間をかけて料理を作ってくれる人がいる。そのことが、いくつになっても嬉しい。

私にとって「おいしい」は、母から受け取ってきた愛情の記憶でもあります。

そして今、私の娘にとっても、おばあちゃんの作るごはんが、いつか懐かしく温かい思い出になっていくのかもしれません。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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