使いきれないほどのやさしさ(前編)

先日、SNSでたまたま季節の切手の投稿を見かけました。

私は普段、手紙を書く習慣がほとんどありません。
年賀状をほんの数枚出すくらいで、切手もほとんど必要ない生活です。

それでも、その切手の見た目がとても可愛らしくて、単純に「いいな」と思いました。

同時に、ふっと心に浮かんできたのは、母のことでした。

母は、「やりたい」とか「ほしい」とかを、あまり口にしない人でした。
いつも私たち子どもや父、そして同居していた祖父母のことを優先していたように思います。

そんな母が、こっそり楽しんでいたのが、季節の切手を集めることでした。

綺麗に並べられた切手。
使いきれないほどの数があるのに、それでも少しずつ集めていた母。

私がたまに手紙を出すときには、その中からいくつかを分けてくれました。

思えば、母は自分のために何かを「たくさん欲しがる」人ではありませんでした。
だからこそ、あの切手たちは、母にとっての小さな楽しみであり、ささやかな「自分のためのもの」だったのかもしれません。

あの頃は何気なく受け取っていたけれど、
今こうして思い出すと、その一枚一枚に、母のやさしさや在り方が詰まっていたように感じます。

季節の切手を見かけただけで、こんなふうに思い出すのだから、
私はやっぱり、母のことが大好きなのだなと思い知りました。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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