「別れたほうがいい」と言われても決められない理由

夫婦問題のご相談をお受けしていると、

「周りの誰に相談しても『そんな人、早く別れたほうがいいよ』と言われるんです」

というお話を伺うことがあります。

お話を聞いていると、たしかに周囲の方がそう言いたくなる気持ちも理解できます。

けれど、ご本人はなかなか踏ん切りがつかない。

だからこそカウンセリングに足を運んでくださるのだと思います。

「別れる」という選択は、もちろん簡単なことではありません。

生活のこと、お金のこと、子どものこと。

現実的に考えなければならないこともたくさんあります。

でも私は、「別れない」という選択もまた、同じかそれ以上に簡単なことではないと思っています。

夫婦には、そのお二人だけの歴史があります。

出会った頃のこと。

一緒に乗り越えてきた出来事。

楽しかった時間や、支え合った経験。

周囲の人が知っているのは、その歴史のほんの一部かもしれません。

だからこそ、どれだけ周りから助言を受けたとしても、安易に方向性を決められないことがあります。

それは優柔不断だからでも、決断力がないからでもありません。

その人なりに真剣に悩み、これからの人生を考えているからこそなのだと思います。

私はカウンセリングの中で、「こうしたほうがいい」と結論を急ぐことよりも、その人の本心を一緒に探していくことを大切にしています。

本当はどうしたいのか。

何を守りたいのか。

何を諦めたくないのか。

そして、どんな未来を望んでいるのか。

そうした気持ちを丁寧に見つめていく中で、少しずつその人自身の答えが見えてくることがあります。

別れるという結論になることもあれば、関係を続けるという結論になることもあります。

どちらが正しいということではありません。

大切なのは、その選択が誰かに言われたものではなく、その人自身の本心から生まれたものであること。

私はそうした選択こそが、その後の人生を支える力になり、未来へとつながっていくのではないかと思っています。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
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