大人になると褒められなくなる

先日、夫と話していてこんな話題になりました。

「歳を重ねると、褒められることって減るよね」

確かにそうだなと思いました。

子どもの頃は、

「テスト頑張ったね」
「上手にできたね」
「すごいね」

と褒めてもらう機会がたくさんありました。

けれど大人になると、できて当たり前と思われることが増えていきます。

仕事をすること。
家事をすること。
子育てをすること。
誰かを気遣うこと。

どれも簡単なことではないのに、日常になるほど言葉にされにくくなっていきます。

そして気づけば、自分が褒められる側ではなく、褒める側になる機会の方が増えていきます。

私は、人は褒められると嬉しいものだと思っています。

もちろん、ただ持ち上げられたいという意味ではありません。

「見てもらえた」
「認めてもらえた」

そんな感覚につながるからです。

カウンセリングの中で、

「それって、すごいことじゃないですか?」

「ここまで本当によく頑張ってこられましたね」

とお伝えすると、

「そうかな」
「そんなふうに言ってもらえることないから、なんだか恥ずかしいけど嬉しいです」

と返ってくることがあります。

私はそのやり取りがとても印象に残ります。

なぜなら、その方が特別なことをしたから褒めているわけではないからです。

むしろ、ご本人にとっては当たり前になっている日々の努力や工夫、我慢や優しさに対して感じたことをお伝えしているだけだったりします。

毎日家族のためにご飯を作ること。

仕事を続けながら家庭を回すこと。

誰かとの関係に悩みながらも向き合い続けること。

落ち込みながらも今日を生きていること。

そんなことを改めて見てみると、私たちは案外たくさんのことをやっています。

もしかしたら、自分では気づいていないだけで、すごいことも沢山あるのかもしれません。

もし大人になると褒められにくくなるのが構造的なものだとしたら、自分で自分を褒めることが上手になってもいいのではないでしょうか。

今日できたこと。

頑張ったこと。

踏ん張ったこと。

誰も見ていなくても、自分だけは知っていること。

そんな自分を認めてあげる時間があってもいいと思うのです。

そして、もし一人ではなかなか見つけられないときは、カウンセリングという場を使っていただくのも一つの方法です。

私はお世辞を言いたいわけではありません。

無理に褒めようとも思っていません。

ただ、あなたがこれまで積み重ねてきたものや、その中で抱えてきた想いを受け止めて、私なりに感じたことをお返ししたいと思っています。

もしかすると、自分では当たり前だと思っていたことの中に、思っていた以上の頑張りや強さが見つかるかもしれません。

あなたが、あなたらしくいられますように

小野 綾子
小野 綾子くれたけ心理相談室(川崎支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 川崎支部
心理カウンセラー 小野綾子のブログです。
日常の中で感じたこと、カウンセラーとしての想いなど
思いのままにつづっています。お知らせも色々。
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